*男性ブランコ第五回單獨公演「えんがわサイケ」 感想
どうも皆様。お久しぶりです。
先ほどあなたの番ですの最終回だけを観たなつです。
今日は台風が関東に上陸しておりますね。くれぐれもお気をつけて。
最近全然更新出来てなくてすみません。
これを言うのも何度目なのでしょうか…(笑)
三日坊主ですみません。何気ない日常を過ごさせてもろてます。
でもやはり、自分の中で大きく残ったものはね、こうしてまとめたくね、なるワケです。
という訳で本題に入ろうと思います。
2019.09.07
男性ブランコ第五回單獨公演
「えんがわサイケ」
観てきました。
敢えて旧漢字のまま使わせていただきました。(笑)
以前にも男性ブランコさんの単独ライブの感想を書いたことがありますが、今回も僭越ながら書かせていただきます。というか、書かずにはいられないという感じ。毎度本当に胸をいっぱいにして会場を後にします。感じた事を忘れないうちに残しておきたい。
そんな気持ちにまたしてもさせられてしまいました。
今回も会場はアーツ千代田3331。毎度ここに行くのも楽しみになってきました。
公演後に台本の販売があるため(本当毎度ありがたい)
それを見ながら振り返っていこうと思います。
今回会場内は撮影禁止。
そういう場合、大概セットに何かしらの仕掛けがあるなぁと思ってしまうため、そのアナウンスで既にワクワクしてしまう私。今回はどんな世界が見られるのか楽しみに整理番号が呼ばれるのを待っていました。
会場内に入り席につく。夏を彷彿とさせる蝉の音。心地いい客入れBGM。
携帯をいじりながら時間をつぶす。
時間を見てそろそろ開演10分前か…と思ったときに、蝉の鳴き声から、川のせせらぎに音が変わり、開演前なのにゾクッと。おいおい…ニヤけてしまうではないかと。
そして開演5分前。また音が変わったと思ったら、鈴虫の鳴き声に。
あーーー時間が進んでるーーーー!!!!
昼から夜に!!時間が!!嗚呼!!
聴覚で時間の進行が分かるの、なんか、凄くいいなって、ねえ。←
開演前から大分ワクワクしてしまっていました。
(後、これは開演後にライブを観に行っていた友人と話していたのですが、
「あの客入れの音、全部えんがわから聞こえる音だよね。」と。
うおおおおおお何それおしゃんじゃん!!おしゃんじゃん!!と。(笑))
そして開演。
①暑いですねえ
某妖怪作品の作家の編集者2人の話。夏の昼間、原稿待ちの編集者の2人のえんがわでの会話劇のコント。
扇子を持っている白土(浦井)さん。うちわのつげ(平井)さん。
息が合ったときに「おぉ~!」とお互い相手にパタパタするところ好きでした。(笑)
そして某妖怪作品に出てくるサラリーマンが気になるので、見てみたくなりました。(笑)
②お一人様ですか?
ファミレスの店員さんと、お客さんのコント。
普通の店員さんの質問に対して、プライベートな回答をするというくだり、他の男ブラさんのコントにもありましたが、私それが大好きで。今回もそれが炸裂してて大好きだなと思ったコントの1つです。
私は言葉遊びみたいなものが好きだったりするのですが、男ブラさんのその言葉遊びのセンスが大好きです。
和風きのこソースハンバーグ→ハイテンションなソース→ワッフーきのこソースの流れは最高でした。(笑)
そして後半の展開に、最初の噛み合わない会話の情報が意味を成してくる。
そしてオチで綺麗にまとめてくる。決して派手ではない1つの描写でオトしてくる。ほっこりする最後で思わず口角が緩んでしまいました。
③誰も見ないなあ
居酒屋の店長とバイトくんのコント。
これまた静かに会話が進むコント。だがいい。それがいい。
店長が書いた名言のようなものをお店に貼ろうとするのだが、どう貼ろうか、そもそもこれでいいのか?と展開していく。
その会話の中で出てくる、
言葉が薄い→パステルな言葉→言葉がパスってる
がもう、今すぐにでも流行ってほしいくらいに絶妙なワードで。本当にギャルとかが今からでも使えそうというか。原宿ですぐ流行るでしょ。(笑)
パスってますね~。とか、いつか機会があれば絶対に使いたい。(笑)
途中で出てきた店長が書いた言葉
「一寸法師を採寸」
…なんか滑舌練習の文にありそうやなと思いました。(笑)
結構好きです!
④おばけなんていなーい
今までのコントとは打って変わってテンション高く登場する浦井さん。(笑)
こういうコントもあるから好きなんよなと。本来トイレなのに、用具入れで間違えて待機しちゃうハナコ(平井)さんとか、茶目っ気たっぷりのコントでした。😊
台本みて気づいたのですが、ハナコさんにもちゃんと名字がある。(笑)
落語みたいなことしてる浦井さんがよかったです。(笑)
⑤玉猫
この単独の中で1番癒しで、1番サイケなコントでした。(笑)
玉猫可愛すぎた、、グッズ作ってほしい…ほしい。
コントの中で流れた曲がめちゃくちゃ耳に残る。中毒性が凄すぎるコント。
⑥豆もやしのマメモ!
1人と男と豆もやしの妖精マメモのコント。
なんだろう…私は凄くテレビコントを思い出した。あの感じ。
ドラえもんみたいに解決出来ない。でも聞いてくれる。横で。
ただ話を聞いてくれる存在って、結構重要だったりするよね。大人にほど必要なのかも。
私も傍にマメモに居てほしいなと。思ったり。
豆もやしだから分かんないんだけどね。(笑)
モロッコヨーグル、私も1番好きな駄菓子です。
そしてパスってるに引き続きのワード
「ナムられる」これまた最高。(笑)マメモ1番の罰らしい。(笑)
このコントで改めて思ったのが、浦井さんの演技力の素晴らしさ。
独身男に何故離婚して娘がいる男のあの哀愁が出るんだ。
え??実は既婚者?子持ち?バツイチ?と疑いたくなるレベル。
娘のためにプレゼントを買うも、昔の思い出のままで止まってるからなにをあげればいいか分からない不器用な優しい父親。
「僕センスないんやろなあ。こういうプレゼントとか、苦手なんよなあ」
「もう娘とは会わんほうがええんかな」
こういうセリフで、父親なりに考えたんやろなとか、どう娘と接したらいいか悩んでいる男の不器用さを感じて泣いてしまった。そんな男に対してのマメモのオチのセリフがまたあったかくて泣ける。
暗転してから少ししてまた涙が込みあげてきてしまった。しっかりと面白いのに、心まで動かされてしまう。
ぬいぐるみを掴んで動かすお2人が凄く可愛くて癒されたのは内緒です。(笑)
⑦消しなさい!
お父さんと高校生の息子のコント。近未来のお話し。今回の単独でこれが1番好きという声は多いのではないだろうか。多分過去に似たネタがあった記憶がある。それをリメイクしたのかな?
緩急の付け方が凄いコント。
起承転結の転エグ。と言いたくなる。(笑)
凄くおもしろいなあと思いながら話は進んでいくのに、転の部分でああああとなる。
伏線の置き方が本当に絶妙、展開が変わる部分までコントのタイトルの意味が分からなかかったが、転の部分で「あ、そういうことか」と。
そこで思ったのが、浦井さんは言わずもがな、平井さんもめちゃくちゃ演技上手くなっていない!?と。
お2人の芝居にめちゃくちゃ泣いた。泣けるネタいくつ作れるの本当…。
こっちは泣いているのに、笑える要素ぶっこんでくるから本当に感情がめちゃくちゃになる。(笑)
何故、だらしないお父さんだったのか。
バックボーンを色々と想像してしまう。
お父さんを抱きしめたシーンは泣いて笑いました。
そして暗転後、ブラックライトが付いたところでの変化でまた泣いてしまう。
息子に怒るシーン。浦井さんの芝居が本当に素晴らしくてだたのお父さんだった。
え、マジで独身ですか??子どもいないんですか?
またどこかで観たい。そんなコントでした。
⑧黄昏時です
①の編集者の2人のコント。
ここに来て繋げてくるの、オシャレ演出すぎでしょ!時間が黄昏時に進んでるあたりもなんとも、なんとも!!
黄昏時の話は、君の名はでもしていたなと思ったり。
黄昏は昼なのか夜なのかから始まり、
えんがわは部屋か外か
大人になってもある童心
半妖である鬼太郎
すべてが曖昧であり、黄昏のようだと。
情緒的で美しいコントやなと。
妖怪を信じるか否か、妖怪の世界を見たいか否か。
こちらが見ようとしている時、また向こうからも見られている。
えんがわという曖昧な場所で昼夜の曖昧な黄昏時に妖怪の話という子供のような話をする大人2人が向こう側の世界から見られている。
演出がとんでもなく粋で、夏の終わりに少しのぞわぞわを感じれました。
そしてここに来て出てくる玉猫。(笑)
また会えた!!!可愛かった!!
⑨ああ、もう夜だ
③に店長のコント。エピローグのようなコント。
③のコントの伏線と、⑨のコントの伏線をここで大回収。
誰も見ないというコントを誰かが見ているというコントの演出で回収してくるオシャレさ。とんでもなかったです。そしてタイトルもね。
あの視線の部分で、会場が「おお…」と息をのみ、全体が1つになった感じ、凄くよかった。
もう最後のオチまで含めて最高でした!!!
いいライブを観に行ったあとは決まって友人と飲みに行くのですが、このライブ後も友人と語り明かしました。(笑)
いつも男性ブランコさんの単独を観た後は、夏目友人帳という作品を観た後と同じ感覚になるのですが、今回は妖怪の話もあったり、サイケデリックがテーマだったりで、よりその感覚が強かったです。
日本人の感性を刺激してくる情緒的なコントの数々。
色々言いましたが、まず大前提コントとして最高におもしろい。
ポストラーメンズだなとは思いつつ、ラーメンズさんのコントは恐怖側にいくことが多いイメージなのに対して、男ブラさんのコントは救いの道筋があるように感じます。
人間諦めずにいられるなと、思えるというか。
優しい人柄がコントにも出てて、包容力のある、人間を肯定してくれるコントが多く尚且つ笑える。情緒的で奥深い。完全に男性ブランコさんお2人の魅力だなと。
グッズも、Tシャツと台本を購入してしまいました…!
グッズを購入した際、袋ではなく茶封筒に入れて渡してくれて、なんでだろうなと考えていたら、友人が「編集者ってことか…!!」となり、おおお…となりました。深く考えすぎでも、そういうことにしておこうとなりました。(笑)
そしてスタッフさんもホスピタリティあふれてて素敵でした。みんなで作っている素敵空間で本当に素敵なコンビだなと、素敵な作品だなと思いました。
11月、12月にも同じ場所で単独ライブが既に決まっているようです。す、凄い…。
気になった方はぜひ、次回足を運んでみてください。
私も楽しみに!!しています!!
本当に素晴らしい単独ライブでした。
長文で失礼致しました。
男性ブランコさんライブ公演情報↓
平井さん↓
浦井さん↓
私夏蜜柑もSNS諸々やっているので、ぜひ私の所にも遊びに来てくださいね~~✨
フォローしてくれたら泣いて喜びます!ポチッと!よろしくお願い致します!
*******
2019/09/09